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愛のちから
出棺直前の会場でおばちゃんは動揺と平静の感情を

行き来しつつ、叔父ちゃんがどれだけ我が子を愛し、

自分は愛され、孫をこよなく可愛がってていたかを

素直な言葉で喪主として、集まった人達へ伝えていた。


その愛は大きすぎて、自分の目の前から

肉体が消えてなくなる出棺を目前に、

おばちゃんは意識を失いそうなほどに

動揺していた。


小さな頃、両親を見て、大人の夫婦は皆どこも

こんな感じなんだろうと理解していた。

父はこちらから話しかけなければ話しかけてくる

事はなく、母は常に我武者羅で、どこか淋しそうな。

子供は親の仲良くしている姿を見ていると

喜ぶというけれど、常日頃から特にそういう

姿を見たことがなかったので、

そんな雰囲気を持つ親の力に少しでも

なって、喜ばせたいと子供ながらに思っていた。


叔父ちゃん夫婦は違う夫婦愛を見せてくれていた。

おばちゃんは叔父ちゃんの言った一言でよく笑い、

叔父ちゃんもおばちゃんに笑い返す会話をする。

そんな二人を見て、恋人って言うのはこんな感じ?

と思っていた。


叔父ちゃんは常々「70歳で俺は死ぬ」とおばちゃんに

言っていたそうで。

叔父ちゃんは突然の胸の痛みを訴え、

救急搬送され、一度はケロリと痛みがひいたものの、

その翌日に突然亡くなった。71歳だった。


おばちゃんのお母さんの大往生を叔父ちゃんと二人で

見送った時、叔父ちゃんは「おふくろのように逝きたい」と

言っていたので、自分には突然であったけれど

叔父ちゃんには希望通りの最後だったのではと

最後の瞬間に関してはおばちゃんも納得している。


式の全てが終わり、親戚や叔父ちゃんとの深いつながりのある

友人達との会食会。


今まで私達の聞いた事のない若かりし頃の叔父ちゃんの

話や、馴初めをおばちゃんやお友達から聞くことが出来た。



K氏との事に疑問を感じニューヨークから単身帰国した2月、

イギリスへの引越しをどうにか片付け、

やっと帰れると健康診断で二人で帰国した8月で更に

不信感を募らせる事になった日本帰国。

これからイギリスに帰ったところで私の行き先はどこに

向っているのか、継続する事が正しいのかどうかと

いうことすら分からなくなりながら過ごしていた

イギリス帰国以降の2ヶ月。

突然の叔父ちゃんの急逝で帰国して目の前に

繰広げられた夫婦愛になんともいえない気分だった。


叔父ちゃんはおばちゃんをお嫁さんにする時に

お義父さんに、経済的に幸せには出来ないかもしれないけれど、

精神的に幸で満たされた生活を約束するといった。

そんな叔父ちゃんでもプロの競輪選手を引退してからは

色々な仕事をし、家族を養っていくのに夫婦で大変な時期が

あった事は容易に想像できる。

経済的な安定が無ければ精神的な安定も時には危うい。

それに加え、叔父ちゃんは友達が多く、友達との時間を

大切にするし、仕事柄お酒も煙草も沢山呑む。

きっと「最初の約束はどうなったんだ!」と思う事だって

沢山あったと思うし、親に反対された結婚、

親の言う事を聞いた結婚をしていれば・・・ と頭を過ぎった事だって

あったと思う。

でも、現実の二人は私の目の前で深い絆で結ばれている。



「リセットだな」と思った。



2月に帰り、8月に帰り、あのじり貧の状態で

「ここにいるのは辛いから」と10月にまた日本に帰ることは

自分の常識では到底出来なかった。

叔父ちゃんの切っ掛けがなければ飛行機代のことや

宿泊先の事などでどう考えたって帰れっこなかった。

そこまで自分の気持ちはガチャガチャとして

ぐにゅぐにゅと迷い込んでしまっていた。


叔父ちゃんは70歳で行くといったけれど、71歳まで生きた。

一年前では無く、今この辛いタイミングで

サラリと呼び戻された事に叔父ちゃんが一年生きていてくれた事の

意味を感じたりした。

常に他人の為に精一杯生きる叔父ちゃんは

私だけではなく多分、あの場にいた人達の人生の

色々なタイミングで、何かを気づかせるベストな瞬間に

逝ったような、そんな気がしてならない。


沢山遊んでくれた叔父ちゃんの死に報いる

自分の生き方ってなんだろうか?と思った時に

夫婦愛しかなかった。



イギリスに帰国して、空港に迎えに来てくれたK氏と

車に乗り、家へと向う途中、

「忘れようと思っても忘れる事は出来ないけど、

無かった事にしようと思う」 とK氏に伝えた。

ありがとう、ありがとう とK氏は何度も私に言った。

私は心で叔父ちゃんに 「ありがとう」 と伝えた。
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コメント

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すてきなご夫婦だね。
夫婦の愛って色々あるけど、叔父さまご夫婦の在り方、お人柄がとても温かくて、すてきだなぁと思ったよ!お金がたくさんあれば幸せな結婚ともいえないし、まるっきりなくても愛情が保てるか疑問だし、でも、なんかこれからの時代、物より精神性の豊かさをみんな人間関係に求めてるのかもしれないなぁ~。
わたしずっとふきちゃんの結婚スタイルは自分の中で『ひとつの憧れ』でありました。なぜって私自身転勤の多い父親で、もしかすると自分の人生があっちの国、こっちの国に移動式だったことは宿命で、だから自分は相手選びを間違っていて、ふきちゃんの旦那さんのようなお仕事の人を選べば自動的に海外に行けて良かったんじゃないか、って考えていたからです。それがわたしには楽なんじゃないかと。実際には移動式生活とは逆のお仕事の人を選ぼうとしているようです~。これが吉とでるか凶とでるかはわからない・・・。じっと日本にいられるか?飛び出したくなるんじゃないか?でも、いつでも近くにいて支えてくれる人ならきっと頭で考えているのとは違くっても幸せにしてくれるのか???いろいろぐるぐると葛藤しています。
結婚生活は始まってみないと自分にとって成功だったか失敗だったかわからないもんなんだろうね。たいていは「自分には合わなかったのかも・・・」と思うことの連続なのかもしれません。簡単にやりなおしがきかないわ、自分の好きにはできないわで一筋縄ではいかないですなぁ~。。。夫婦は一緒にいるのも幸せだけど、離れて暮らすのもときには幸せかもしれなくて、そこんとこは気分次第、自分の都合次第自由にできたら苦労ないのになぁ。なんて~。
私としてはふきちゃんが日本にいてくれたら楽しいから、長期帰国も希望してたりして(°∀°;)たまには旦那は放置して冬などは寒いから渡り鳥のように日本に逆留学・就業とかいかがかな?(笑)
Honey Stella France | URL | 2012/11/06/Tue 07:38 [編集]
Re: すてきなご夫婦だね。
叔父ちゃん夫婦をお褒め頂き、どうもありがとう♡

> わたしずっとふきちゃんの結婚スタイルは自分の中で『ひとつの憧れ』でありました。

夫婦、仲良くしていれば確実に他人には「憧れ」の
対象として一目置かれる。でも内幕を知れば
「やっぱりどこもおんなじなんだ、まだウチの方がましかも」となる。

結婚生活は人それぞれ、
他人と比べて自分の幸せをはかるんではなくて、
自分が幸せを満喫しているか、心や体でそれを
感じる事が出来ているかにスポットした
生活を送りたいと自分自身常々感じてる。

今回の出来事は特にそうだったね。
元々は相手が起こした行動が切っ掛けかもしれないけど、
それを引き金に許せない自分を攻めて責めてせめて・・・。

海外にいながらも、日本の友達が一杯居て、
いっぱい話を聞いてくれたお陰でそんな状況に
身を置きながらも幸せな方だったと思う。
それでも体には確実に時間差で不調が出てきていたし。
心の病は身を滅ぼしかねないとしみじみ感じたよ。

自分の目標とか理想とかって、目先に置いてしまうと
目に見えるからそこに真っ直ぐ進めばよくて、
簡単に見えるけど、人生にはそこに行く途中に
多くの“面白いもん”を置いといてくれてるんだろうね。
それに興味を示してくれないと、
「ここにこんなもんがあるんだけどぉ~」ってヒョイヒョイと
ちょっかいを出してくる。
それを人は「何で邪魔するの!」って気分になる。

自分が目指す物に行く過程でも目の前に現れた物に
「ウワッ!なんじゃこりゃ、面白そ♡」って
取り組んでいれば案外、回り道に見えても
導いてくれてるヒントになっているかもしれないねぇ。

タマゴが先か、ニワトリが先かの話みたいだけど、
HSちゃんが彼と幸せを感じられる結婚生活を続けていれば
海外(or転転とする)人生に自然と導かれるようになっているか、
一所に身を置きながら二人の充実した人生が築ければ
それが私が本当に望んでいた物だったんだと
思えるんじゃなかろうか? 

分からんけどな(^。^)ドハハハッ!

今回の日本から帰ってきてから本当に精神的にも
やっと落ち着いてきています。
本当にやっとと言った感じで、魂が少しずつ息を吹き返し
始めた感じがする。

以前はイギリスの貴重な晴れの日には特に
「こんな日にも外に出ないなんて・・・少しでも外に出た方が
 気分も晴れていいんだろうけど、気持ちが・・・気持ちが
 ついてかない」ってそんなことでも自分を反省したり
 責めたりしてたんだけど、今は
「オホホホッ!いい天気♡ 洗濯すればスチーム代わりになるし、
 ホコホコ家で今日は何をしようかしらぁ~♪」なんて、
大分気持ちの持ち方が違うのよねぇ~。
ほんと、心が元気ってありがたい!

それに今はK氏出張で帰ってこないし♡
殆ど家に居ないけど“帰ってこない”って
言うのは
「時間もスペースもぜーーーーーんぶ自分のものぉ!」みたいで
リラックスする。

たまにだからいいんだけどね(^^)。
なので、HSちゃんには申し訳ないけど、
今回は次の帰国まで少し長くなりそうです(^^)。

いつも話し聞いてくれて、遊んでくれ、てほんとに、ホントにありがとうm(^^)m♡
Bugegi | URL | 2012/11/07/Wed 10:44 [編集]

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まとめ【愛のちから】
出棺直前の会場でおばちゃんは動揺と平静の感情を行き来しつつ、叔父ちゃんがどれだけ我が子を愛し、自分 [続きを読む]
まっとめBLOG速報 2012/10/28/Sun 01:08
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